ハイチの災害は人災・・?  森林を守るための支援を!

ハイチは去る5月にもドミニカ共和国国境付近で洪水があり、2,000人以上の被害を出したばかりです。この時は氾濫した川の水と泥が一つの村を丸ごと飲み込んでしまいました。今回の熱帯暴風雨「ジーン」は勢力は強かったものの、隣国のドミニカ共和国の死者は19人でした。なぜこんなにもハイチでだけ被害が拡大したのでしょうか。
DSCF00032.jpg
ハイチの森林破壊の歴史
ハイチに向かう飛行機から下を見下ろすとその答えは明らかです。熱帯で山の多いハイチはその昔ジャングルに囲まれていましたがフランスの植民地時代に森林を切り開いて大農園が作られました。また多くの木が切り倒され、家具の材料としてヨーロッパに運ばれていきました。独立後も小作農が農地を切り開くため、そして燃料である木炭を得るため、または木炭を売って現金収入を得るために木は次々と切り倒されていきます。1950年、およそ25%の国土は森で埋められていましたが、その数は1987年には10%、1994年には4%、そして現在では1.4%まで劇的に減ってしまいました。現在1千万から2千万本の木が毎年切り倒されているといいます。木を失った山々の土壌は雨が降るたびに流され、保水機能を失った岩肌をさらした不毛と土地となっていきました。今回被害が集中したゴナイーブのあるアンティボニート地方の森林伐採は特に深刻でした。熱帯暴風雨がもたらした30時間降り続いた雨は谷を急流となって流れ、街を囲む四本の川をたちまち氾濫させてしまったのです。ハイチの人々は森林伐採がこうした洪水の原因になっていることを知っています。しかし貧しい農民の中には木を切って木炭を売ることでしか生活していけない人々もいます。まず今日生き延びること・・切羽詰まった生活をしている人々には環境のことを考える余裕はないのです。

森林を守るためのハイチ友の会の取り組みDSCF00361.jpg
ハイチ友の会ではこれまで国際社会から見捨てられてきたハイチの農村に目を向け、こうした農村の環境を変えていくための取り組みを始めています。私たちが2003年3月に訪問した南部のチビー村もやはり森林伐採と土壌の侵食の問題を抱えていました。今年度、この村の木を保護し農民の収入を向上させるために、農業研修として果樹繁殖技術のトレーニングを計画しています。今後の活動も資金不足に悩まされております。1.4%の緑を守るために、皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いします。



ハイチ友の会 最新情報に戻る